« WITH US 雪の日の集いのお知らせ | トップページ | 性同一性障害患者の生活支援 年内にも岡山大グループ ボイストレーニング、化粧講習… »

2010年1月22日 (金)

女装する夫にショック

50代女性。夫は20年以上前から女性物の下着や服を隠れて身に着けています。最初はそうとは知らず、部屋を掃除していて偶然女性物を見つけ、ショックを受けました。問いただしても夫は下を向いて黙り込むだけ。気持ち悪いので、見つけるたびに捨てていました。

 実際に身に着けているのを目撃したのは6、7年前。ここ1、2年は会社に行くときにも着けています。夏の薄着にブラジャーは目立ちます。本人は「人にはわからない」と思っていたようなので、一度はっきり指摘すると、それから上だけはしなくなりました。

 もう気持ち悪くて仕方がありません。部屋を別にしました。夫の部屋に入るのも嫌です。成人になった子どもが言うには、以前から私がいない時に下着を洗い、部屋で隠れて干していたそうです。化粧品やリボン、髪飾りなどもたくさん隠し持っています。

 何度も話し合いましたが、夫は下を向いて「病気や」と言うだけ。話し合いになりません。一人でやっていけるのなら、私は家を出たいです。こんな夫と老後を過ごすのかと思うと、不安です。(大阪・F子)

 タレントが女装すれば芸のうちですが、身近な家族のことだとさぞショックでしょう。ただ、人におおっぴらに言えませんが、誰に迷惑をかけているわけではありません。夫にとっては、この趣味は自分の一部、いわば、第二の天性になっています。やめさせることは不可能でしょう。周りがやめろと強く言えば言うほど、女装したいと思う気持ちはますます強まるのです。

 あなたが、趣味の一つとして認められない、身体的に受けつけないというならば、別々に生活する以外に方法はありません。多少なりとも我慢できそうなら、家では絶対にしないと夫に約束させて、何食わぬ顔をして普段通りの生活をするしかないでしょう。

 そのうち飽きて別の趣味に移るかもしれませんが、新しい趣味があなたの気に入るとは限りません。他の部分で不満がなければ、変な趣味の夫だと思って、このままそっとしておくのが良策かと思います。

 (山田 昌弘・大学教授)

2010年1月16日  読売新聞

FTMエピテーゼ専門店 匠

« WITH US 雪の日の集いのお知らせ | トップページ | 性同一性障害患者の生活支援 年内にも岡山大グループ ボイストレーニング、化粧講習… »

セクシャルマイノリティ【ニュース】」カテゴリの記事