性同一性障害相談、低年齢児童から増 当事者団体 埼玉
性同一性障害相談、低年齢児童から増 当事者団体 埼玉
児童が性同一性障害(GID)と診断されたら――。埼玉県内の公立小学校で、GIDと診断された小2の男児(8)を女児として受け入れ始めた。当事者団体によると、低年齢の児童からの相談は年々増えているという。
地元自治体の教育委員会によると、児童が1年生だった2008年10月、母親は「幼稚園に入る前から『女の子になりたい』と話している」などと相談に訪れたという。
その後、川越市内の病院でGIDと診断され、2年生になった昨年4月、母親は診断書を提出。学校は主治医からも助言を受け、学校生活での具体的な配慮について母親らと協議を重ね、2学期から女児として受け入れた。
スカートをはいての登校のほか、学校行事などで男女別に整列する場合は女子の列に入ることに。ただ、ほかの児童にも配慮し、トイレは教室のある階とは別の階の女性職員用を使うことになった。
学年が上がるに連れ、プールや健康診断、宿泊学習などの課題も予想されるが、地元教委は「本人や保護者の希望を第一に考えたい。同時に、周囲の理解を高めるのも支援の一つ。配慮のあり方について関係機関との連携態勢を整える必要がある」。
GIDの当事者でつくる「性同一性障害をかかえる人々が、普通にくらせる社会をめざす会」(本部・東京)の山本蘭代表は「幼い年齢で、本人が両親に言い出すのも、周囲に公表することも難しい」と話す。同会は1月、政府に要望書を提出。文部科学相には、制服やトイレ、男女別の班分けなどへの配慮、学校での相談や支援の態勢の整備などを求めている。
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