性同一性障害 医療ミス認め和解
性同一性障害 医療ミス認め和解
性同一性障害と診断され乳房を切り取る手術をした京都の大学院生が病院側のミスで傷跡が壊死したとして損害賠償を求めていた裁判で、病院側が一部訴えを認め和解が成立しました。
この裁判は性同一性障害の診断を受けて2006年に乳房を切り取った立命館大学の大学院生ヨシノユギさん(27)が手術をした病院のミスで傷跡が壊死したとしておよそ3,300万円の損害賠償を求めていました。
手術における過失や説明義務違反の有無などが争点になっていましたが、被告の大阪医科大学が手術前の説明義務違反を認め原告に対し330万円を支払うことなどで和解しました。
和解内容は他にもヨシノさんが医療スタッフに意見を述べる場を設けることなどが盛り込まれています。
ヨシノさんは「非常に意義深い和解ができた」と話しています。
(毎日)
「性同一性障害」手術 医療ミス訴訟和解
性同一性障害と診断され乳房の切除手術を受けた際、医療ミスで皮膚が壊死(えし)したのは後遺障害に当たるとして、立命館大大学院生、吉野ユギさん(27)が大阪医科大(大阪府高槻市)を相手に約3300万円の損害賠償を求めていた訴訟は、京都地裁で和解が成立していたことが24日、わかった。和解は19日付。
原告代理人によると、この手術は国の「性同一性障害の診断・治療ガイドライン」に沿って実施された性別適合手術で、平成19年3月に提訴した。
和解条項は、医科大は原告に対して、慰謝料として約330万円を支払う▽チーム医療の連携を改善するために実施した点を書面で通知する―など。
和解を受けて記者会見した吉野さんは「勝利和解だと思う。性同一性障害をめぐっては、注目されることが増えているが、まだまだ厳しい現状が語られていない」と話した。
訴状などによると、吉野さんは平成15年に同大付属病院の専門外来で性同一性障害と診断された。18年5月に同病院で乳房の切除手術を受けた後、手術部位が壊死。ガイドラインに沿った手術が行われず、精神的苦痛を受けたとしている。
(産経)
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