男性の名前で卒業証書 性同一性障害の女子学生に
男性の名前で卒業証書 性同一性障害の女子学生に
山梨県立大学(甲府市)が、性同一性障害と診断された20代の女子学生2人に、本人の希望通り男性の名前が書かれた卒業証書を授与したことが26日、大学側への取材で分かった。2人は25日に行われた卒業式に男性用スーツを着て出席、卒業生の名前が呼ばれる際にも男性名だった。
大学によると、1人が昨年11月、大学の保健師に「(本来の)女性の名前が書かれた卒業証書はいらない。卒業式に出ない」と話し、もう1人も保健師に「可能であれば男性の名前で卒業証書がほしい」という意向を示した。
こうした意向を受けて学長らが協議、男性名で授与することを決めた。2人は日ごろから、男性用の服で学生生活を送り、教員が使う名簿にも男性名で記載されていた。
伊藤洋学長(70)は「2人とも喜んでいた。本人たちの悩みは深刻で、日本社会が(性同一性障害者の)受容の幅を広げてほしい」と話した。
(共同通信)
女子学生、男性として卒業=性同一性障害の2人-山梨県立大
山梨県立大(甲府市)が、性同一性障害の女子学生2人に対し、男性名で卒業証書を授与していたことが26日、分かった。同大によると、2人は入学直後から自分の心と体が乖離(かいり)した状態で、女性であることに違和感があると大学側に相談していたという。
同大は昨年12月の評議会で、男性として卒業したいという2人の希望を尊重することを決定。25日に行われた卒業式に2人は男性用のスーツ姿で出席、入学時とは異なる名前で呼ばれ、卒業証書を受け取った。
(時事通信)
2女性卒業証書に男性名県立大性同一性障害に配慮
県立大学(甲府市飯田)が、人間福祉学部に所属する性同一性障害の女子学生2人に対し、卒業式で戸籍とは異なる男性名を記した卒業証書を授与していたことがわかった。卒業式は25日、甲府市の県民文化ホールで行われ、2人は男性用スーツ姿で出席。式典では、男性名で呼ばれ、男性名の証書を受け取った。
2人は在学中に性同一性障害との診断を受けた。ふだんから男性名を名乗り、友人や教員からも男性名で呼ばれていたことから、昨年末、大学側に「卒業式は男性名で出席したい」と相談。大学が評議会で了承したという。
県立大の伊藤洋学長は「学生の気持ちを尊重し、ありのままの個人として送り出したいと思った」と話した。戸籍の名前と違うと就職などに問題が出る卒業証明書や成績証明書などは戸籍上の女性名を使用する。
性同一性障害学会の前理事長の大島俊之・九州国際大教授は「学生証の名前を変更したケースは聞くが、卒業証書は初めて。大学側として思い切った配慮で意義がある」と話している。
(読売新聞)
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